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<title>あぶな坂HOTEL (クイーンズコミックス)</title>
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<description>萩尾作品で「あぶない」「坂」というと「あぶない坂の家」を思い出しますが、ここでの「あぶな坂」は上記の作品と同じでして「ヨモツヒラサカ」イザナギの尊が先立った妻イザナミを追って入った冥界、その帰り道に...</description>
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萩尾作品で「あぶない」「坂」というと「あぶない坂の家」を思い出しますが、ここでの「あぶな坂」は上記の作品と同じでして「ヨモツヒラサカ」イザナギの尊が先立った妻イザナミを追って入った冥界、その帰り道に決して振り向いてはいけないといわれたのに見てしまい、最愛の女性の変わり果てた姿を見て遁走、この坂をでて無事にこの世に戻り、イザナミは出れなかった、というその「境」
このHOTELでは死んだが、まだよみがえる事のできるものたちが集います。そして冥府へいくか、生をとるかを選択する。さまざまな人間模様。
「あぶな坂HOTELの人々」グランドホテル形式に様々な人間が集い、絡み合った運命の糸でもつれあいます。
「女の一生」最初は少女としてあらわれた銀乃の一生を描きます。私はこれが一番好きですねー。。女の喜びを全うした人生だったのに、最後に少女に戻って、ずっと捜し求めた母と。。ウゥッ ティッシュくれｗ
「3人のホスト」ホストの名前や服装が今の時代とあってませんがｗｗこれも母子確執を描く萩尾氏お得意の作品
「雪山へ」設定の妙が冴える兄弟愛の作品。これも名作でしょう。舞台劇になりそうな感じですね。
「天使のはなし」あぶな坂シリーズではありませんが、人生の転機、それも外的な要因での変化が多い女性には身につまされる、とまどいと夢の一節。きっとその決断は、どんな形になっても後悔しないことでしょう。
もう、、続編ないのかなぁｗこれだけのエピソードを中篇に凝縮する手腕はもう芸術品です。続編。。。まってますから。。。これ、スカイハイとか、いやいやマンガ以前の昔っからいろんな人がやってるネタだよなぁ…なんで萩尾先生までそれを描かなきゃいけないの…ブツブツ…などと読み始めて、第四話「雪山へ」でヤラレル。
大号泣。
ネタバレのないようにどうあの「天地のひっくり返る美しい衝撃」をレビューしたものか悩んだのですが、無理です。
黙ってるのが一番です。
黙って、あの兄弟のために何度も読んで、何度も泣きます。 この世とあの世のあわいにあるホテルを舞台に、生と死の淵に立っている人たちそれぞれのかけがえのないもの、思い出や無償の愛などをテーマにした話が四つ。「あぶな坂ＨＯＴＥＬの人々」「女の一生」「３人のホスト」「雪山へ」。この中では、「女の一生」がとびっきりの名品でした。

 銀乃（ぎんの）という女の一生が、走馬燈がめぐるように描かれていきます。人生のはかな、思い出の切なさ。花吹雪舞うラスト一コマが本当に素晴らしかった。同じ著者のこちらも名品「柳の木」（『山へ行く』所収）の味わいに、通じるものがありましたねぇ。しみじみと胸に押し寄せてくる調べが何とも言えず、感動しました。

 おしまいに、「天使のはなし」という掌篇を収録。ネタバレになってしまうため、詳しいことは書けませんが、「あぶな坂ＨＯＴＥＬ」シリーズに一脈通じるところもあります。コミカルで、不思議な雰囲気のショートストーリーだったな。

 「あぶな坂ＨＯＴＥＬ」の四篇は、『ＹＯＵ』誌 2006年〜2007年に掲載された作品。「天使のはなし」はそれに先立つ10年前、『ＹＯＵ』誌 1997年に掲載。萩原望都を読み始めたのは、最近のことです。残酷な神…であまりの奥深さに、ちょっと引いてしまいましたが。あれはほんの一面で、SF系の漫画はとっても面白いです。その中でも、この『あぶな坂HOTEL』はかなり取っつきやすく、面白い作品だと思います。読み切り4つには、それぞれの濃厚な生きざまが描かれています。それを傍観する支配人がいるからこその、暖かい漫画だと思いました。何度も読み返してしまいます。いらっしゃいませ
オーナーの藤ノ木由良でございます
こんな山奥のホテルへようこそ

あぶな坂ホテルの時は止まっている
そこでは、過去と未来、生と死が溶け合い
危険なドラマが生まれている

一人の女の一生、二人の男の死
そして家族の絆、仲間との反目
もちろん愛と憎しみの物語も

萩尾望都でなければ、けして描けない
あまりに繊細な世界が、透き通るように見えてくる

もしも、あなたに探し物があれば
あぶな坂ホテルで見つかるかもしれません
それは、あなたのお心しだい、運しだい
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<title>百億の昼と千億の夜 (秋田文庫)</title>
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<description>これは私の人生の中で最も心に残る漫画。
この百億の〜は本当に考えさせられる。
アトランティスより始まり、
宇宙の終わりに辿り着く。
何回も読んで、何回もあの結末に辿り着く。
私自身が少し哲学史をかじ...</description>
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<![CDATA[
これは私の人生の中で最も心に残る漫画。
この百億の〜は本当に考えさせられる。
アトランティスより始まり、
宇宙の終わりに辿り着く。
何回も読んで、何回もあの結末に辿り着く。
私自身が少し哲学史をかじっていた影響もあると思うが、
非常に膨大な世界観に、読んでいるうちに
引き込まれてしまう。
阿修羅はこの百億と千億の日々の果てに
続く永遠の戦いに何を見出すのか、
実際に読んで色々考えてみて欲しい。原作は日本ＳＦベスト１の座を小松左京の「果しなき流れの果に」と永遠に争っている大傑作である。 
タイムスケールは宇宙の誕生から破滅までなので、世界一スケールの大きいＳＦである。 
宗教的哲学的な話になるので、登場人物は神話宗教の人物ばかりである。 
乱暴に分けると、キリスト教側は敵、仏教側が主人公である。
悪役としての言葉遣いの荒いイエス・キリストが新鮮ではある。
で、一般的に一番の人気キャラは仏教の守護神八部衆の一人、阿修羅王であろうが、
私が一番シンクロしたのは、イスカリオテのユダである。
「神とは裁くものなのか！？」
「いけない、いけない、あの男を殺してはいけない！」
「売ったのはお前だぞ」
「金？金なら返す」
キリスト教の神の陰謀に巻き込まれ悲惨な人生を送るユダに滂沱した。
これは、ＳＦであるから、聖書以後のユダの物語も語られる。
有能なユダは洗脳され、その後もキリスト教の為に戦うことになるのであるが、
洗脳が解けて、未来の宇宙ステーション（超空間だったか？）で我に返り、
キリスト教の為の制御ステーションを破壊して回るシーンは、素晴らしいカタルシスであった。
「やめろ、ユダやめるんだぁぁぁ！」
神側の哀願の叫びがとっても心地良かったです。
この作品以降、阿修羅王は少女として語られるべき存在となりました。
彼にとっては救済なのかな。「ワン・ゼロ」あたりがそのアンチテーゼなのかも知れない。
ぼく自身、じつはその延長に「銀魂」あるんじゃないかって疑っているんですが＾＾；
ともあれ、初めて王に出会ったとき、そのあまりに無防備な衣服と所作にたじろぎました。って、下手によろけたら、天地の声にやられっちまうってこともわずか数コマのうちに理解しました。（シッダルタ様、心中お察し申し上げます。天地の声に至る2カットくらいはたぶん、あなたの主観映像だったと思うので）
ともあれこの作品のテーマへとつながる言葉を紹介します。
「認識は情処理の一つの結果に過ぎない」
確か、王自身のこんな言葉があったと思います。この言葉は、あろうことか結局最後まで王を縛ることになります。そして、転輪王との会話の中で王がかいま見たものは、たとえ、それが幻だったとしても、ある希望と夢をつなぎ止めます。
王よ、あなたがあのときシッダルタを見たように、ぼくは誰かを見ることが出来るだろうか？そしたら、あなたがそうしたように、ぼくはほほえみを浮かべることが出来るだろうか。
言葉にすれば、こんなところです。 光瀬龍の原作はかなり分厚くて読み応えのある本だ。それを、よくもまあコンパクトにまとめたなあという驚きと共に、「ポーの一族」で読者を魅了した繊細な描線を意識的に変化させ、力強いシンプルな描線でストーリーを引っ張り新しい読者を開拓したなあという、当時の感慨を改めて思い起こした。
 「オリハルコン」と聞くと、「海のトリトン」を思い出してしまうのだが、プラトンが握り締めていた小さな石が、物語のラストでどれだけ必要になるか、あっと驚く伏線である。おまけにイエス・キリストやユダの切り口の斬新なこと、改めて原作の偉大さを思い知らされる。
 荒廃した仏教世界のイメージが宇宙観と重なり、最も魅力的な阿修羅王と若々しいシッタルダを見せてくれるのも嬉しい限りである。
 物語は輪廻転生を含めて、哲学的な「生きることへの問いかけ」が、全編を貫いて無常観を漂わせているが、「何のために」が、明日へのよすがであることは間違いない。
 私たちは今まさに、阿修羅王と共に歩き出そうとしている。新たなる百億の昼と千億の夜に向かって。 
生々流転、繁栄と破滅を繰り返してゆく人間の歴史。そこに自分を超えた何か大きな意志の力があるのではないかと疑問を持った登場人物達（仏陀、阿修羅王、プラトンにイスカリオテのユダ！）が、実験場として地球文明を作った「神」へと挑んでゆく。光瀬氏の小説の漫画化だが、発表当時相当に型破りだったこのSF長編は、後に「管理された実験文明の試み」を描く「マージナル」へと向かう萩尾さんの方向性の、最初の一歩だったのかもしれない。たくさんの可能性を秘めているものの、到底語り尽くし得ないがために、かえって読み飽きない意欲作である。それに比べていまどきの漫画は、たとえ傑作と呼ばれようと、あまりに即物的に過ぎているのだ。
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<title>山へ行く (flowers comicsシリーズここではない・どこか 1)</title>
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<description>現実的な話と、SFな話が入り交じる、面白い一冊だと思います。 短編集なのに、本一冊を流れる空気が絶品で、充実した気持ちになります。 夢だけではなく、悲しみを伴う現実を描いた、胸に突き刺さる短編たちで...</description>
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<![CDATA[
現実的な話と、SFな話が入り交じる、面白い一冊だと思います。 短編集なのに、本一冊を流れる空気が絶品で、充実した気持ちになります。 夢だけではなく、悲しみを伴う現実を描いた、胸に突き刺さる短編たちですね。 読んで良かったです。よく知らずに、はじめて購入しましたが・・・
私には理解できない不思議ワールドでした。

この本を買っている人は、これも一緒に買っています！で知ったのですが
皆さん評価がよく、つい購入してしまいました。

でも、私にはよくわかりません。
もう二度と読まないだろうなぁー
なんと贅沢な本だろうか・・・。
中盤まで（う〜んいまいち）と読み進めていた自分が（すみません、登山の趣味がないので）
僅か２０頁の最終話により、この本を手にしてよかったと
満足させられてしまった（苦笑）
絵本のようなしあがりですが漫画なんですよね〜。凄い！
是非カラーで絵本として完成していただけたら
購入します！かつて絵本「ラウ”・ユー・フォーエバー」を手にして
涙があふれ出たことを思い出しました。
コミックス前半の連作は全体的にとりとめがなく、これは萩尾さんだから許される物語だなと思った。実際、他の作家だったらとても間が保たないだろう。そう言う意味では、萩尾さんは別格。きっつい話もぼんやりした話も淡々と読ませてくれる。

そして、『柳の木』。
多くの方が熱くレビューされているので、これ以上語ることもない。
ただ、こんな話を読ませてくれる作家と同じ時代に生きることができて本当に幸せだと感じた。
ありがとうございました。小中高とおいかけて以来、実に30年！
久しぶりに読んだ萩尾望都作品。
こういう風に歳をとってらっしゃるとは。

生方さんシリーズ最高す。
ぜひシリーズつづけてほしいです。ぜひ。
（ファンレターか）
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<title>11人いる! (小学館文庫)</title>
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<description>前半の本編は実に秀逸です。今読むと設定や絵に多少の古くささを感じるのは否めませんが、傑作と呼ぶに値するでしょう。

後半に収録されている「続」の方はついていけませんでした。私としては蛇足と思いますね...</description>
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<![CDATA[
前半の本編は実に秀逸です。今読むと設定や絵に多少の古くささを感じるのは否めませんが、傑作と呼ぶに値するでしょう。

後半に収録されている「続」の方はついていけませんでした。私としては蛇足と思いますね、ちょっと。萩尾望都といえば『ポーの一族』等の代表作があり永遠の名作だが、あえてここは『11人いる！』の方を薦めておこうと思う。

ＳＦ好きの萩尾氏が宇宙を舞台に描いた本格的なＳＦ作品のひとつである。


エリートのみが入学を許れる宇宙大学への入学試験。
その最終試験に10人一組のグループが結成され、それぞれの試験会場へと振り分けられた。
主人公、タダトス・レーンの振り分けられたクラスは宇宙船白号で53日間を過ごすことを課題に出される。
――だが、白号にたどり着いた彼らは11人。
出発時には間違いなく10人だったのに、一人増えていた。

誰が11人目かという疑心暗鬼を胸に彼らは集団生活をはじめる。だが、次々に襲い掛かるトラブル、事故・争い・受験生を襲うパニック――何処までが試験で何処までが11人目の陰謀なのか？


孤立した宇宙船内で繰り広げられる受験生たちの葛藤と闘い、心の交流。訪れる意外な結末。
緊迫感のあるストーリー展開には息もつかせぬ勢いがある。

とにかく読んでみて欲しい作品である。作者がSF的設定の中、ミステリ風味を前面に出し、疑心暗鬼のサスペンスで読者の興味を惹き付けながら、同時に友情の美しさを描いた作品。

宇宙大学最終試験の最後の課題は宇宙船での実技試験。宇宙船に乗るテスト生は10人の筈なのに11人いる。 一体誰が何のために加わっているのか ?  テスト生が様々な星から来ている全く未知の間柄と言う事もあって、皆疑心暗鬼に襲われる。これは、地球における人種問題を反映したものと言え、作者の風刺性が活きている。そして、犯人捜しに時間を使うどころか次々と襲い掛かる災厄。最初は反目し合っていたテスト生のメンバが次第に協力し合って困難を乗り越える。この物語構成は巧みだと思った。そして、一人加わった者の正体とは ?

巧みな構成で強烈なサスペンス感を読む者に与えると共に、知らない者どうしが協力し合いながら友情を深めて行く過程を描いたSFミステリ漫画の傑作。
「11人いる！」「続11人いる！」そしてオマケマンガが収録されています。

「11人いる！」がミステリー風味でラストが希望にあふれた物であったのに対し、
「続」の方は政変によってメンバーに死者が出るなど暗い展開です。

正編のラストからは「若者達の前には限りない未来がある」というイメージを、
続編の方からは「いつまでも子供ではいられない」というイメージを受けました。

ですがどちらも「若者達よ成長せよ！」という強いメッセージが込められていると思います。少女漫画界の女王萩尾望都さま、モーさまが初めてお描きになられた 
本格ＳＦ漫画。これ以前にも「精霊狩り」というエスパーものがあらせらり、 
「ポーの一族」も広義のＳＦと言えなくはありませんが、 
宇宙船内が舞台になる「11人いる!」は素晴らしい本格ＳＦでございました。 
卒業すればエリートとしての成功が約束されている宇宙大学の入学試験は 
１０人ごとのグループ試験であった。 
試験場となる宇宙船に次々と乗り込んでくる受験生たち。 
エアロック内でヘルメットを外しかけた時、一人が叫ぶ。 
「おい、おかしいぞ、１１人いる！」

不正な１１人目を探すミステリータッチで物語は進む。
主人公の超能力も１１人目を確定出来ない。
１１人目に疑心暗鬼となる受験生たち。
そんな中、１１人目の仕業なのか、船内でテロ行為が発生する。
１０人は１１人目を発見し、見事に大学に合格出来るか？
という話であるが、
１１人の個性あるキャラが描けるまで暖めていたテーマだけに、
１１人の描写が素晴らしい。
私が一番萌えたのは、もちろん、雌雄同体の宇宙人フロルです。
「俺、女になってもいいや」
は、ジェンダーＳＦ史上に残る名文句ですな。
自分の能力と適性に合わせて性を選択出来る素晴らしい未来社会になりますように。

ちなみにＮＨＫでＴＶドラマ化された時は１１人目が変えてありましたｗ

劇団ひまわりの舞台版は知りません。 

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<title>トーマの心臓 (小学館文庫)</title>
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<description>本作品は『ポーの一族』に並ぶ超名作で、キリスト教の教義の本質を説くような、あるいはまるで神の高みに近づこうかと言うような、コミック史上、最も崇高な作品です。

作者は本書を執筆した動機について、次の...</description>
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<![CDATA[
本作品は『ポーの一族』に並ぶ超名作で、キリスト教の教義の本質を説くような、あるいはまるで神の高みに近づこうかと言うような、コミック史上、最も崇高な作品です。

作者は本書を執筆した動機について、次のように語っています。
「『トーマの心臓』をかくきっかけとなったものは、ある年の冬にみた『悲しみの天使』という映画です。
これは、フランスの全寮生の男子校の、少年どうしの愛の物語で、年下の方の少年の自殺という事件で、その物語が終わります。
年上の少年は、後悔の涙にむせぶのですが．．．。 
（中略）その結末が納得できません。
もし、年上の方の少年が、年下の方の少年を、ほんとうに愛していたのならば、むしろラスト・シーンから物語を始めたらどうだろう．．．。 
ということで、自殺から始まる物語をかき出したのが、『トーマの心臓』です。」
（鈴木志郎康著『萩尾望都マンガの魅力』清山社より。鈴木志郎康さんは先日、萩原朔太郎賞を受賞されましたね。） 

そうして描かれた本書のテーマは「愛」と「許し、許されること」。
その宗教的なテーマについても、作者は上記著書の対談の中で次のように語っています。 
「その後イギリスへ旅行して、『ジーザス・クライスト・スーパー・スター』の映画をみました。
これでキリスト教と、宗教の救いについていろいろ考えて、そして、やっと『トーマの心臓』の結末が頭に浮かびました。」 

ちょうど「ポー・シリーズ」の前期と後期のはざま、著者の絵が最も繊細だった時期に描かれたこの作品は、幾度繰り返し読んでも心の奥深く刻まれた感動がその都度甦り、決して色褪せることがありません。
ただ、文庫本はフラワーコミックス版に比べ絵が小さいため、魅力が減じられている分１点減点です。
大島弓子の大ファンであるワタシに友人がならば萩尾望都も読みなよとすすめられていくつか読んだがこれが一番わからなかった。似たような寄宿舎が舞台の「11月のギムナジウム」は大好きなのだが…。萩尾望都の作品は初期の頃のが絵が綺麗で話も哲学的でよい。とにかくワタシは同性愛だけは理解できない…というか同性愛の漫画だけは理解できない。「 ユリモールへ最後に。これがぼくの愛、ぼくの心臓の音。君にはわかっているはず」 突然の、衝撃的な「遺書」から物語は始まる。恋天使と呼ばれみんなに愛された少年トーマの、突然の死。 舞台はドイツのギムナジウム(キリスト教少年学校寮)。萩尾先生によって描かれる繊細で美しい世界で起こる、少年達の透明な日々に魅了されます。 この作品の放つ素晴らしい魅力は、流れるような綺麗な絵柄と、物語の端々に織り込まれた胸を突く詩、そしてひとりひとり個性溢れる少年たち。 掛け替えのない青春の日々を過ごす少年たちに、時に笑い、時に苦悩し、時に涙し…ひとたびページをめくったその時から、「トーマの心臓」の世界へぐいぐい引き込まれてゆきます。 暗い過去を背負い、誰かを愛し愛される資格など無いと心を閉ざしてしまった黒髪の少年ユリスモール。彼の苦悩を理解し、見守り続けてきた年上の少年オスカー。死んでしまったトーマに顔がそっくりの、おてんばな転校生エーリク。個性あるクラスメイトや上級生下級生たち。彼らは生き生きと物語を駆け抜け、彼らの心は愛や時に憎しみや理解を経て成長し、読者の胸に「愛とは何か」と投げかける。 是非手にとって頂き、じっくりと堪能してほしい一冊。読み終わった後、清々しくも切ない想いが胸にじわりと響きます。 純粋すぎる愛の物語。 トーマの真意を知ったとき、あたたかな涙が頬を伝うでしょう。1回読んだだけではすべてを理解できない作品。
だけど、それだけ深い内容なのです。

優しいお話でした。
トーマの自殺を理解してくる人間は、そう多いとは思えませんし、
そしてそれを受け止めることのできる人間も、そういるとは思えません。
またユーリはトーマの気持ちを、素直に受け止められずに苦悩していたけど、
そんなユーリを最後まで見守り続けた、オスカーやエーリクの存在は
知らぬ間の支えとなっていたと思います。
本当に皆純粋で優しさに溢れているのです。

昔の作品を敬遠しがちな方にも、読んでもらいたい作品です。

事故死だと思われていた少年が、実は自殺だった。
そしてその事実は、彼の愛しい人への手紙だけで語られていた。

「これが僕の愛」

まだ幼さの残る少年が愛を語る作品を、これほど綺麗に描いた作品はないと思う。


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<title>バルバラ異界 (4) (flowers comics)</title>
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<description> 夢と現実が、過去と未来が交錯するストーリー。最後のこの第４巻では、青羽（アオバ）の見ていたバルバラ異界の夢が、過去・現在・未来の「時」の座標軸上のどこに位置していたのかが明らかになります。と同時に...</description>
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 夢と現実が、過去と未来が交錯するストーリー。最後のこの第４巻では、青羽（アオバ）の見ていたバルバラ異界の夢が、過去・現在・未来の「時」の座標軸上のどこに位置していたのかが明らかになります。と同時に、パラレル・ワールド（並行世界）のひとつが消滅し、別の世界へと移行するモチーフも現われるので、頭の中がかなりしっちゃかめっちゃかになりましたよ（笑）
 緑の地球の「今」と、赤い火星の「未来」がつながり、織り合わされるエピソードも素敵ですね。そこにまた、異星の生命体の長く果てしない記憶がからんでくるあたり、ワクワクする話の展開でした。
 萩尾望都さんの本シリーズのラストの章「遠い昨日から遠い明日へ」（【月刊flowers】2005年８月号に掲載）を読んでいて、「ああ、これは、ブラッドベリの『火星年代記』の中の「夜の邂逅」の物語みたいだ」と。キリヤという少年の運命の変転に、「夜の邂逅」に出てくる向かい合うふたり≠ﾆよく似たものを感じたんですよ。
 うーん、ネタバレしないようにぼかして書いているので、「なんのこっちゃ？」でしょう。とまれ、タイム・トラベルものや、フィリップ・Ｋ・ディックのパラレル・ワールドものがお好きな方でしたらきっと楽しめるに違いない、魅的なアイデアとヴィジョンが羽ばたいている物語。全４巻、時をおかずに一気に読むのが吉。 登場人物の肉付けがはっきりしていて、どこを切り取っても独立したエピソードになるので、誰に照準を当てればいいのかわからないくらい読み込める作品です。これがマンガだとは思えない切り口が斬新で、心理学的にもSFとしても、お勧め。親子の葛藤、親としての成長、離婚、思春期、老い、研究など、色んな角度から眺めてもそれぞれ面白い。短い作品なのに本当に盛りだくさんです。しいて言えば、タカとキリヤの父であるトキオが夢に入り込む才能を持っていることぐらい。
 地球以前の宇宙の歴史が遺伝子の中に隠れていて、癒しと再生の夢を見ながら眠っているという壮大なロマンの中で、「それぞれの人生を生きればいい」と潔く言い切る、ななみさんが好きです、個人的には。若返ってるんるんマリーエンバートしている時も、老いてもエズラを忘れられず愛して悩んでいるところも。
 未来の夢を紡いでいた青葉は、犠牲になった巫女よろしく消えていくけれど、それこそ死が生を支える象徴のように思えます。萩尾作品によく出てくる人物像の一人として神聖な死を迎える存在です。最近の望都さまの作品は私にはしんどかったので、今回は「銀の三角」以来はまりました。いつも思うのですが、萩尾さんのラストシーンはとても心に残る余韻のある終わり方ですね。今回は、余韻があるどころか、衝撃的過ぎて、しばらく、頭がグヮングヮンしていました。この感じは、トーマでユーリが去って行ったような、ポーでアランが死んでしまったような、メッシュで突然ミロンと別れてしまったような、マージナルでキラが消えてしまったようなそんな衝撃と、そして、その先の未来を一生懸命考えてしまう、そんなラストと同じ種類のものです。
萩尾ワールドを200％堪能できるすばらしい作品です。いつもこんな作品が読めた自分の幸福を心底感謝させてくれる萩尾先生、これからもすばらしい作品をどうぞ作り続けて下さい。
登場人物はみんな魅力的でしたが、個人的には、キリヤ（もろに好みのイケメンだった）とななみさん（及びぶっとんでいるマリエンバート）が大好きでした！前作の反動か、軽やかな絵で軽やかなテンポでサクサク進んでしまうペースに慣れたと思ったら、キュウッと読者の胸を掴んで物語は未来に去ってしまった。埋められることはないだろう大きな悲しみを抱えて生きることになった彼同様我々ももうあの魅力的な島へ行くことは出来ない。あの人々に会うことはかなわない。今は、わが子に悲しい贈り物をする、父親になりたかった、なれなかった彼の持ちに寄り添って泣こう。
本巻で完結ということを知らずに読み始め、途中で気付いたうっかりな私は、風呂敷の畳み方のあまりの早さに「モザイク・ラセン」の洪水みたいなことになるんじゃないかとハラハラしましたよ。大丈夫だったけど！
多くのベテランがかつての才気や居場所を失っていく寂しい状況の中で、こうして常に最新作が新たな代表作となっていく萩尾先生は改めて特別な才能の人なのだなぁと思い知りました。正直、4巻で終わりとは、びっくりした。3巻までの、あのいろんな方向をむいた（ように見える）たくさんのものに、結末がつくとはとても思えなかった。が、読み終わった今では4巻の短さで良かったと思う。これ以上、登場人物への思い入れが強くなってはあの結末に、感情的に納得がつかなくなっていただろう。読者それぞれの、登場人物への思い入れ具合によって、エンディングの感想は、十人十色になりそうだが、私の場合は、これほど「エンディングの先の想像を強要された」作品は他にない。（読了後の混乱した頭では、2人の子どもの人格・容貌が逆であった別の夢の世界（パラレルワールド）の存在の可能性を思ったし、 少し冷静になったら、サチコの未来を探して全巻読み返したり......。）とにかく衝撃的な最後であった。ぜひ、短編のサイドストーリーなぞ、発展して描いていただきたいものだ。それほどに「バルバラ」は魅力的すぎる。
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<title>訪問者 (小学館文庫)</title>
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<description>きっと心の中に、「捨てられた子供」の経験がある人なのでしょうね。
精神的な意味での捨て子を含めて。

彼女の作品に多く登場するこのテーマに涙を流しながら共感し、そうして
いずれ自分も癒されていく・・...</description>
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きっと心の中に、「捨てられた子供」の経験がある人なのでしょうね。
精神的な意味での捨て子を含めて。

彼女の作品に多く登場するこのテーマに涙を流しながら共感し、そうして
いずれ自分も癒されていく・・そういった方が他にも大勢いることが
「捨てられた子供」にとってはせめてもの救いです。

そして最近、萩尾氏自身もそういった子供で、描くことで自分を癒しているのかなとも
思うようになりました。かつて高名な心理臨床家が萩尾作品を「すてられた子ども」のイメージを内包すると評していた。
この作品も父に対する不安や不信だけでなく，子どもらしい誇らしさや思慕の思いなどが
オスカー自身の視点から語られることで，
親によって翻弄される子ども存在の不安定さが丁寧にクローズアップされる。
さらに，この作品がすばらしいのは子どもに応えたいのに応えられない大人の側の弱さも
非常に繊細に描写されていること（ある意味これはオスカーの目線を通したオスカー父という人間の物語でもある）。
「誰も悪くないのに，どうにもならない感じ」が，この作品の読後感を重いものにしている。
萩尾作品の中でも一二を争う大人向けの文学だと思う。


下のレビューを見て混乱してしまう方もいると思うので、少し説明します。
この本に収録されているのは表題作の「訪問者」に「城」、「エッグ・スタンド」、
「天使の擬態」の四作品です。

＞文庫本などこのエディション以外の作品集をお持ちの場合
と書かれているので、この方のレビューはこの文庫本のものではないと
思われます。

ちなみに文庫で「偽王」が収録されているのは『半神』です。 萩尾作品へのレビューを「ふっふっふっ〜」と読んでいます。そうなのよ〜。とつぶやきながら。
 「訪問者」を初めて私が読んだのは、19歳。その頃の私は、まだ人生経験が豊富ではなかった。その時は、サラリと読み流してしまっていた。
 再読したのは31歳。離婚し、2児を連れて実家へ帰ってきた時だった。実家の本棚にまだ残されていた本書を、たまたま再読した。
 涙が沢山流れた。追い詰められて行くヘラの気持ちも私には痛かった。グスタフの病のつらさも、19歳の時よりもずっと私には痛く感じられた。オスカーのつらさも・・・。
 一体、萩尾さんは何歳の時にこの作品を描かれたのだろう？とまず思った。1980年の「プチフラワー」春の号の掲載というから、おそらく29歳ぐらいの時に描かれたと思われる。
 そうだろうなあ、あまり若い時には描けない作品だろうな、と妙な納得をした。
 私は再読で涙を流し、この作品に感動した。そして自分の感性の変化にも驚いた。
 そして、10代でこの作品が読みこなせる読者が居ることにも。
 私は色んな経験があったからこの作品を読めたのだが、経験せずとも、理解できる人がいる。そういうのを「感受性が豊か」と言うのだと、改めて思った。
 私は鈍い人だったな。勿体ないことをした。10代で理解する感受性の持ち主でいたかったな。この一冊に収められた3作は、いずれも、
人間が生きていくということの、
どうしようもない切なさ、やるせなさを描いた秀作である。
「訪問者」は、いち早く大人にならざるを得なかった
オスカーの少年時代を、
「エッグ・スタンド」は、ドイツ占領下のパリで起きた、
救いようのない出来事を、
「天使の擬態」は、過去の過ちに苦しみ、
自分の居場所を見つけられない女の子を、
それぞれ描いている。
どれも、胸を深くえぐられると共に、
人間存在のあり方というものについて考えずにいられない。
人間とは何者なのか。
天使なのか、あるいは時に悪魔にもなりうるものなのか？
悲しみ、恐怖、拭い去ることのできない胸の痛み。
けれど、そこには希望もまた見え隠れしている。
萩尾作品の、一つの真骨頂が
凝縮された一冊だと言えるだろう。
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<title>あぶない丘の家 (小学館文庫)</title>
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<description>さすが，ユーモア＋ＳＦ＋ストーリーの萩尾世界！単なるＳＦにとどまらず，奥行きのあるストーリー展開は彼女ならではの世界。「11人いる」よりもユーモア性に飛んでおり読後の創造力を読者が問われる。またＮＨ...</description>
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さすが，ユーモア＋ＳＦ＋ストーリーの萩尾世界！単なるＳＦにとどまらず，奥行きのあるストーリー展開は彼女ならではの世界。「11人いる」よりもユーモア性に飛んでおり読後の創造力を読者が問われる。またＮＨＫよりも先に「義経」に興味を持ち彼女ならではの意見!?を述べている。先見の明のある萩尾世界は，これからももっと広がりを見せると十分期待できる。その一冊です。
 特に最後は，壮大な終わり方。余韻にひたれながら，読後の自分の世界を構築できること間違いなし！！

まるで傾向の違ったお話があれこれ詰め込まれて、まるでびっくり箱のよう。やはり印象に残るのは｢壇ノ浦」とラストの｢未来少年」。今まで興味のなかった源頼朝や義経が、兄ィちゃん作成の”どこでもドア”によって、主人公まひこと共に時空を越え､生き生きと、ひどく馴染みのある存在になってしまった。頼朝の心にしんしんとふりつもる雪はなんともせつなく、やるせない。壇ノ浦の悲劇も､義経からは海が光リ､美しく輝いた人生最良の日だったのだ・・。｢未来少年」は、これだけで独立した一編の映画を観るようだ。ＳＦミステリーの要素も入れて、はらはらドキドキの展開、そうして美しい挽歌のような未来を見せてくれる。それでいて､ラストには希望が用意されているのだ。素晴らしい映画を観て堪能し、数年後にその続編が作られる報に接して喜ぶ、そんな流れを夢見てしまう作品だ。いろいろなおはなし、どれもちょっぴりあぶない、それらがたっぷり詰まった文庫です。中でも好きなのは、「あぶない壇ノ浦」日本人が大好きな歴史上の人物、源義経とその兄源頼朝について、かなりあぶなっかしく、「まひこ」がアプローチしていきます。義経の魅力。頼朝の魅力。時代の中で生きていく、一人一人の人間の思い。いろんなことをかんがえさせてくれる。そして、どうしようもないことだけれども、人間の心の中には、誰とも分かち合うことのできないものがあるのだ。という、ひとつの真実も語ってくれる。何回も読み返しました。丘の家があぶないのか、そこに住む子供たちがあぶないのか・・・なにやら先祖に封印されたものにとりつかれた弟君はお兄ちゃんが実は血のつながりのない得体の知れないものだったり・・・とわけのわからないようなストーリー展開だが、歴史の一こまをのぞけたり、いろいろと楽しめる作品。
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<title>バルバラ異界 (3) (flowers comics)</title>
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<description>いやーだんだんなぞがなぞを呼んできます。みんなで眠る青葉に会いに行ったり、どうやら「異星の客」(byハインライン。モー様も大好き♪）なのか？テキな展開に進みそうだったり。過去に蒔かれたいろんなナゾに...</description>
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<![CDATA[
いやーだんだんなぞがなぞを呼んできます。みんなで眠る青葉に会いに行ったり、どうやら「異星の客」(byハインライン。モー様も大好き♪）なのか？テキな展開に進みそうだったり。過去に蒔かれたいろんなナゾに対するヒントがちりばめられている巻です。両親の猟奇殺人後眠り続ける少女世界から見放されたと感じる少年他人の夢に入り込める男外見がころころ変わる謎の神父それ以外のキャラクターもたってますねえ。少年の母アケミさんのハチャメチャぶりはでも、いそうな人で、すごくリアルです。もうすぐ本誌での連載も終わり！この巻も読ませます。うならせます。前巻までとちがうのは、「いま」のこちら側の世界だけが舞台になっていることと、おどろおどろし度が低いことでしょう。キリヤの母が前世の恋人と慕いきっているヨハネが鍵となり、筋がうねり、人々が動きまわります。そして火星の眠り姫青羽のもとにみなが集結してくることでなにかが起こりそうな予感。謎と謎の結び目が少しずつ解きほぐされていきます。が、主要人物のひとりに関するあらたな疑問がわきおこります。キャラたちのおとぼけや感情の爆発がストーリーにめりはりをつけ、飽きさせません。個人的にはマヒルさんのぶっとびぶりがなんとも楽しい。中高年の女性たちの焦りと惑いがなまなましい。作者特有のリズムある詩的なネームにつぼをくすぐられる。ちょっぴり残念だったのが、ルビのミス（地名）と脚注に興を醒まされたこと。終局はいまだにまったく予測できません。ひたすらに４巻を待ちます。 今回は時夫が息子のキリヤを伴って、青羽のいる遠軽へ行きます。 青羽は、火星の生命体が全体で一つだったように、自分と同じように肉親の心臓を食べて、キリヤと一つになろうと迫りますが、キリヤはこれを拒否します。 そして、偶然に出会った老人、青博士。キリヤの学校に転校してきたパインは、その老人を見て自分の育ったホームの設立者、ヨハネであると断言します。 火星の生命体、若返り薬、これがどこかで繋がるのだろうか？ まだまだ目が離せません。展開にどきどきする。萩尾望都の本ということで信用して一巻から読み始めたが、やっぱり面白い。２巻から引き続き、青羽の語る火星の記憶や十条の不老不死の研究、世羅ヨハネは一体何者なのか、と謎は深まるばかり。今回はキリヤと時夫親子の関係がメインのつでもあって、キリヤに翻弄される時夫がかわいい。ストーリーもさることながら、絵が本当にきれい。萩尾望都さんの作品が好きな人にも、まだ読んだことがない人にも読んでもらいたい一作だと思う。
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<title>半神 (小学館文庫)</title>
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<description> 「半神」はもう書くまでもないようだ。16ページでこれだけの内容を書くというのは、やはりすごいことだと思う。
 他の方は触れていないが、この短編集の最後に載っている作品が、ブラッドベリ原作と言われて...</description>
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 「半神」はもう書くまでもないようだ。16ページでこれだけの内容を書くというのは、やはりすごいことだと思う。
 他の方は触れていないが、この短編集の最後に載っている作品が、ブラッドベリ原作と言われてもいいぐらいの作品だ。その町は１年立つごとに、時間軸を動かす力を持った少女を中心に、町の大人たちの力を使って、１年前に戻ることをもう何年も繰り返している。なぜか。そのまま時が流れつづければ核戦争で滅びる運命にあるからだ。子どもたちには知られないように繰り返されてきた儀式を、ある日、主人公のマーモは大人たちの集会をのぞきに行って知ってしまう。自分には、大きくなって天文学者になることも、好きな女の子より背が高くなることもないことを。子どものまま永遠に時間がとまってしまうというのは、とても残酷なことのような気がする。
 萩尾作品の長編では「銀の三角」がお勧めだが、短編集なら、ぜひこれをどうぞ。野田さんの舞台になったのは知ってました。そのときあらすじを読んで
大体こんな話だろう…と勝手に思ってたのですが 全然違いました。
こんな怖い話だったんですねぇ。
「半神」、初めてこの作品を読んだ１０代の頃、あの時の衝撃は未だに忘れられません。たった１６Ｐでここまで深く描きぬけるものなのかと心底感嘆し、心揺さぶられました。それは、何度読んでも色褪せることのない深い感動でした。何度繰り返して読もうが、勝手に涙が出てきます。この作品は当時の私の感性を著しく刺激し、今尚、原動力となっています。私は未だにこの作品を越える１６Ｐには出会えません。１６Ｐという物理的限界を物ともしない、素晴らしい作品です。萩尾さんの名作、たった16ページのこの作品を読んだ時の衝撃を忘れられません。
とても短いお話ですが内容が深いです。☆10個くらい付けたいです。
ショートショートの作品の醍醐味は、アイデアと奇想天外な結末全です。
そのラストまでをこのレビューで書かれるのはどうなのでしょう？
自分が半身を読んだときの感動を、作品を手にして味わって欲しいと思いませんか？
 自分の生を獲得するために、究極の選択･･･。そして涙のラスト。この肉親間の葛藤、兄弟姉妹よりも更に濃い、一卵性の双子、おまけにシャム双生児の姉妹。頭脳明晰で養分を吸い取られて割に合わない成長の姉、知的障害で生活の全てを姉に頼らざるを得ない美しい妹。こんなにはっきりしたお膳立てから展開するテンポの速さ、鮮やかさ、ラストの幸不幸入り混じった、当事者しか感じることのできない哀しみと苦悩、涙。いつも思うのだが、どうやったらこんな世界を創出できるのだろう、望都様は？
 兄弟の双子の葛藤としては、「アロイス」が秀逸だが、短編でずしりと重たく凝縮された完成度の高さは「半身」の方だろう。
 
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<title>バルバラ異界 (1) (flowers comics)</title>
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<description>今回ヒロイン誰かな〜と探してて、どの子もそれなりだけど今一ピンと来ない、と思っていたところで見つけました。

宝石のような娘。 まさに！

たとえ自分の娘に心臓を食べられた（食べさせた？）人だろうが...</description>
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今回ヒロイン誰かな〜と探してて、どの子もそれなりだけど今一ピンと来ない、と思っていたところで見つけました。

宝石のような娘。 まさに！

たとえ自分の娘に心臓を食べられた（食べさせた？）人だろうが
何度見ても美しい、茶菜。
萩尾先生の力量に、ここら辺のワンカットで圧倒される。
深く強い母親の愛情とともに、この作品一番の美を感じました。
久しぶりに萩尾先生の本を手に取りました。ストーリーの展開はまさに萩尾ワールド。バルバラをキーワードに織り成す多重世界、｢１１人いる！」や｢銀の三角」をネームを覚えるほど読んだ頃のことも思い出しました。おすすめできる傑作です。夢を渡る、心臓を食べて眠りつづける少女､絶望しつづける少年。どれもが興味を惹かれるガジェットで､収束できるのか心配になるほど謎が次々と広がっていきます｡しかし、一番の見所は主人公キリヤの絶望ではないかと｡常に自分が正しいと思っているヒステリー症の母（まじ怖い）に、幼い頃別れた父､時夫。時夫は個人としてみれば少々頼りないところもあるけど好もしい人物。だけど父親とするとあまりにコドモっぽい｡当然キリヤはまともな人間関係は気付けず､一匹狼で絶望している｡また、ヒロイン青羽の祖母である十条菜々美もかなり際立っている｡最愛の夫は叔母と駆け落ち､最愛の娘は孫に食べられて死亡。頭が良く､気力もあるけれどどうしようもない怒りと諦めの中で生きている｡老境の女の哀しみがリアルです｡メインの謎も勿論､それに絡む人物たちの心理劇にも目が離せません｡登場人物の名前もあまりに意味深い｡緻密に練られた物語に是非嵌って欲しいと思います｡久々に２度読みをしてしまった。１巻目にして既に様々なイメージが交錯中。火星は、カニバリズムは、どうストーリに関連していくのか？秋葉原が出てくるがバルバラと関係あるのだろうか。エズラ、ヨハネ、キリヤ、彼らの過去は？そして、家族の惨劇の真相は？前作「残酷な神が支配する」も込み入ってけれど、今度はきっと「銀の三角」の込み入り方に近いかも。希望的観測でしょうか。オカトなところは「リング」を思い出してしまった。お父さんは人の夢に入り込めるある意味超能力者だし、夢を映像化したバルバラ異界は、怖くはないけれど、「リング」のあのビデオ映像がちらつく。いずれにせよ期待も謎も膨らむ一方です。「待ってました！」のＳＦ。期待は裏切られませんでした。作中の「火星」「赤い星」というコトバは『スター・レッド』を思い起こさせます。そしてこの最新作進化形では、これまで作者が興味を持ち探究し集積した知識がいつものことながら縦横無尽に炸裂。前作『残酷な神が支配する』とはまた別なタイプの、底知れぬパワーを感じました。先が読めないストーリー展開。少女が心臓を食らうというショッキングな事件にまつわる謎解きが鍵となります。時は2052年。１巻で死人がはや数人。ちょっとテンポが速すぎる？ 渦巻く人間関係が最後に見せてくれる終局はなにか。これもまた先が長いのかもしれませんが、早く知りたい、読みたい、たまらない。おすすめ参考図書は『魂の伴侶』（ブライアン・Ｌ・ワイス）。前世療法について少し知っておいたほうがより楽しめるのではないかと。
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<item rdf:about="http://book-a037.book-buys.net/detail/12/4091670423.html">
<title>バルバラ異界 (2) (flowers comics)</title>
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いくつもの個人的な話が少しずつ重なって、無関係にみえていた人々をつなげてゆく。中心にある謎へ、いろいろな場所からいろいろな人が向かっている。それを妨害するものもいる。その謎とは別のところで、親子関係の確執があり、恋愛があり、のろいがある。でも、それすらも、この物語の謎に繋がっていくような予感がする。複雑に絡まりあった蔓のようなストーリー。1ページの情報量もすごい。視点がどこかに偏ることなく、全部の主人公、全部の出来事を読者に伝えるこの見事なバランス！ ひとつの画面に三人の人物の心情が同時に吐露されているところとかがあって、うっとりする。あれだけ多くの傑作をうみだし、またこれほどのものを生み出す萩尾望都ってすごすぎて、なんて言えばいいのかわからん。驚きました。話の転がり方、キャラたちの動きその他もろもろが、１巻からさらにレベルアップしている（とわたしには感じられます）。長年萩尾さんを読んできて、いまこんなにおもしろい作品と出会えて、ほんとうによかった。創作として完全なオリジナルは存在しない、既存のものをどう応用し、融合するかだ――とは誰かがどこかで言ったことでしょうか。とにかく、この作家の応用と融合の力は傑出している。その方法自体が美であり、詩だ……ちょっと書いていて気恥ずかしくなりますが、ほんとうにそうだと思います。さて、１巻からは予想もつかなかった展開とエピソードが用意されています。クローン、ＢＳＥ、臓器移植。なるほど、萩尾さんはこんなところに興味を持って、日々知識を補充しているのだな、とはみなさんも感じるのでは。この巻ではトキオの命にも危険が……。重要なテーマのひとつであるらしい親と子をめぐる関係は、これからどう描かれていくのか。アオバとキリヤの存在を鍵にして存在している二つの世界の行く末は？ 物語の最後はそれを見せてくれるためにあるのでしょうが、あちこちに置かれた布石が意味するものは何なのか。早く３巻が読みたい！！往時の「ポーの一族」の不気味さと、「精霊狩り」のファンタジー、「スター・レッド」の赤い星に向ける愛、そしてエヴァンゲリオンなども、この巻では脳裏をめぐりました。文句なしの、おすすめです。 夢先案内人時夫の息子キリヤは、十条青羽とシンクロしているらしいことを、キリヤ自身が知ることになる。彼のもとには青羽の夢の中のバルバラにすむ少年が現れ、キリヤはバルバラのもう一人の少年タカだと言い出すし、時夫は青羽の夢の中でタカのなかに幼いキリヤを重ねてしまう。 火星の生命体の夢、若返りの薬、夢と現実、キリヤの出生の謎などなど。第２巻でなにかわかるかと思ったら大間違い。謎が謎を呼び、何と何とが関係があるのかないのか。。。？ますます混沌としてきました。しかし、青羽のポルターガイスト現象ってすごすぎ。
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<item rdf:about="http://book-a037.book-buys.net/detail/13/4091912567.html">
<title>マージナル (3) (小学館文庫)</title>
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<description>マージナルの世界は、すべての設定が奇妙。最初はそれがわからず苦痛でしたが
いつのまにかマージナルの常識が「普通」に思わされてしまいました。見事！

内容は、著者が自分の内心でどうしても憎んでしまうも...</description>
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マージナルの世界は、すべての設定が奇妙。最初はそれがわからず苦痛でしたが
いつのまにかマージナルの常識が「普通」に思わされてしまいました。見事！

内容は、著者が自分の内心でどうしても憎んでしまうものに対しての罪滅ぼし？と
いう感じがします。つまり 多くの「子捨て」「鬼母」の話を書いてきた彼女が
「でもそんなことばかり言っていてはいけない」なのか「自分の母親を許さないと
いけない」と思ったのかな？と思うような内容でした。母性が描かれている気がしました。

そして、それを書くためにはこれだけねじまがった世界を
描かなければならないほど大変な心の葛藤があったのかなと思いました。
この圧倒的な世界観は。
一つ一つの設定や出来事に驚きながら読み進むうち、
いくつも張られた伏線がラストに向かって集束して行く様は、
まさに「圧巻」としか言いようがない。
一気に全巻読み終え、呆然とするばかりだった。
壮大な物語。
人間の脳は、ここまでのものを創造できるのか。
何故こんな男ばかりの実験文明を構築しなければならなかったか。何故「夢の子供」キラが誕生したのか。為政者の上に立ち地球文明を統括するメイヤードは、何故この実験の遂行に固執するのか。カンパニーの助っ人として現れた超能力者は、キラを追いかけて最後に何を見るのか。思わせぶりな謎がきれいに解き明かされ、洪水からよみがえる町には希望すら現れ始めている。一見何の脈絡もなくちりばめられている水、睡蓮のイメージも含め、すべての伏線がきれいに収束し、「新しい名前をつけよう」と終わるラストは鳥肌ものです。有機的な完成度では他に類を見ない傑作です。少々とっつき難いですが、骨太な舞台設定には「さすが！」という他、言葉がみつかりません。ＳＦとしてもよく出来た本で、読み応えのある作品になっています。「マザ」を崇拝する、迷信深い人々で構成されたマージナル都市と、進んだ文明を持ち、マージナルを密かに管理している月や火星の社会。この重層的な世界観をよくここまで整理して描けたと、感心というかもう殆ど驚きです。面白いのはマージナルでの「色子」と「念者」のシステム。これが女が居ない故の社会制度に過ぎないという、いわゆる同性愛からは一歩引いた距離があって、そこがとても興味深いです。突拍子も無いようでいて、もし地球から女が消えたら、ホントにこういう事になるかもと、思わず想像させてしまうところが凄い。登場人物も皆個性的で楽しいです。特に全ての事件の発端である「悲しみ」、それを背負ったメイヤードとイワンの二人のには、注視して読んでいただきたい。８５年から連載の始まった本作すが、今読んでも全く古さを感じさせません。テーマも普遍的だし、遺伝子操作のモチーフも真に迫っていて、今こそ読んで欲しい本。お勧め。さすが異世界のお話だけあって、スートリーが・・・はっきり言っていいですか、幻想的を通り越してワケワカでした。この世界では少年は愛玩動物か売春婦のように描かれています。綺麗で可愛くて、主体性のかけらもないお人形みたいな少年がこの世界ではモテモテで、年上の男から強姦もどきのせまりかたをされたりしてます。なんだかよくわかりません。ホモものが好きな人とマゾっ気のある人には楽しいマンガかもしれません。表紙の美しさに釣られて、このようなエロホモマンガを３巻全部買ってしまって悲しい・・・（言い過ぎだろう。）星は１つにしたい気分ですが、絵は非常に素晴らしいので２つです。
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<item rdf:about="http://book-a037.book-buys.net/detail/14/4091912559.html">
<title>マージナル (2) (小学館文庫)</title>
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<description>1巻のつまらなさがうそみたいに、急に展開が速く・奥深くなる2巻。
1巻は正直なところ、まだキャラクター構成が試行錯誤中だったのだろうか。
１７年前に読んで、今また読んでも古さを全く感じさせないSF。...</description>
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1巻のつまらなさがうそみたいに、急に展開が速く・奥深くなる2巻。
1巻は正直なところ、まだキャラクター構成が試行錯誤中だったのだろうか。
１７年前に読んで、今また読んでも古さを全く感じさせないSF。地球に何らかの異変が起き、男だけになってしまった、不思議な世界。地球にどんな異変が起きたのか、カンパニーとセンターの関係、プロジェクトとは？謎はまだまだたくさんです。２巻にはいって、続々と新しい登場人物がでてきて、キラという人物がどんなカギを握っているのかこれから楽しみになります。さすが！萩尾望都という作品だと思います。
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<item rdf:about="http://book-a037.book-buys.net/detail/15/4091311199.html">
<title>トーマの心臓 1 (1) (フラワーコミックススペシャル 萩尾望都パーフェクトセレクション 1)</title>
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<dc:date>2008-11-21T21:11:25+09:00</dc:date>
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<description>本書はあくまでコレクション用であって、読むため（作品鑑賞）のものではありません。そのため「★３つ」としました。
作品そのものはフラワーコミックスのレビューで評価しているとおり、文句なしに「★５つ」で...</description>
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本書はあくまでコレクション用であって、読むため（作品鑑賞）のものではありません。そのため「★３つ」としました。
作品そのものはフラワーコミックスのレビューで評価しているとおり、文句なしに「★５つ」です。

本書のどういう点が作品鑑賞に不向きかというと、
１）一話ごとに左ページで終わり、次の話の扉絵も左ページなので、
  扉絵が見開きページの１話目を除き、残り３２話すべて必ず扉絵
  の右ページが余白ページとなる。そのため話の連続性（リズム）
  が途切れる。
２）１巻と２巻との間が中途半端な途切れ方をしている。そのため１
  巻目を読み終えた時点では、そこまでの話に対する余韻がまっ
  たく感じられない。

以上２点はフラワーコミックスや萩尾望都作品集では感じられなかった、本書ならではの重大な欠点だと私は思います。

最近、オークション等で本作品のフラワーコミックスや萩尾望都作品集の出品が目立ちます。おそらく本書を購入した（あるいはこれから購入する）ので、今まで持っていた作品を手放してしまったのだと思いますが、私は本書を購入したからといって、手持ちのフラワーコミックスを手放す気にはまったくなれません。
本書はあくまで扉絵コレクション用と割り切って本棚に並べておき、読むのはフラワーコミックス（あるいは萩尾望都作品集）とするのが、本作品の楽しみ方だと思います。
（絵が小さく、また１冊で通して読むため巻ごとの余韻が楽しめない文庫本は論外）今回は萩尾望都セレクションで代表作全9巻のシリーズで全巻購入すると特典があるので萩尾作品ほとんど持っているのに予約してしまいました。一冊めに「トーマの心臓」っていうのがうれしいです。ほんとうに、私の中では大好きで大切な作品なのでこれは保存用として本棚の一番良いところにシリーズで保管します。「トーマの心臓」については他でレビューを書いたのでここで中身にはふれません。
表紙もきれいだし、カラー部も再現されてるそうです。
扉絵が掲載されていたので、絵だけでなく（当時ここで連載区切れてたのか）と思って楽しむこともできます。
萩尾ファンは購入しても損はない一冊だと思います。
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<title>トーマの心臓 2 (2) (フラワーコミックススペシャル 萩尾望都パーフェクトセレクション 2)</title>
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<description>このパーフェクトコレクションは、雑誌掲載時のカラー完全復元というのが一番の目玉でしょう。
また付録の「湖畔にて」は私は初めて読んだ上復元カラーでしたので、それだけでもうれしかった。
「ポーの一族」と...</description>
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このパーフェクトコレクションは、雑誌掲載時のカラー完全復元というのが一番の目玉でしょう。
また付録の「湖畔にて」は私は初めて読んだ上復元カラーでしたので、それだけでもうれしかった。
「ポーの一族」と「トーマの心臓」の良し悪しは、このシリーズの編集云々より個人の好みに
寄るところが大きいのではないかと思います。
私は「トーマの心臓」が好きですが、妹は「ポーの一族」にのめりこんでました。
私がこのマンガを初めて読んだのは今から20年以上前で、今回改めて読み返してみて
当時「こんな少女マンガがあったんだ」と受けた衝撃を思い出しました。
マンガ好きな中学生の娘もこのシリーズを読んで、カルチャーショックを受けたようです。
雑誌掲載時は1974年の「トーマの心臓」は、今の子どもにも感動を与えてくれます。これも「ポーの一族」パーフェクト・セレクションを読んで、その勢いで買っちゃったんですけど、ちょっと後悔してます。元々「ポーの一族」だけにしとこうと思ってたのに、あまりにも「ポーの一族」がすばらしすぎたもんだから、ついつられてしまったんですけど、期待が大きすぎたかしら。読んでて何かすわりが悪いというか、うまく物語の中に入り込めないんですね。

他の方が指摘してる、全扉絵掲載によって扉絵右ページに余白が生じることとはちょっと違うように思うんですね。私が思うにこれは、一話ごとが中途半端な途切れ方をしていることに問題があるんじゃないかと思います。どうしてこんな中途半端な途切れ方をしているのかはわかりませんが、たとえばすでに出来上がっていた作品を、無理やり決められたページ数におさめるために前後に関係なくぶった切ったような感じがするんですね。だから一話ごとの話に対する余韻とか感動なんかが薄いんじゃないかな、と思います。

それと、「湖畔にて」はガッカリですね。「トーマの心臓」とその続編の「湖畔にて」、そして番外編（というかオスカー編）の「訪問者」、これらが１冊になって、初めてトーマ・ワールドでしょう。そう期待してたのに、「湖畔にて」を付録にまわして（買ってみて初めて「付録」の意味がわかりました。本当に「付録」の別冊なんですね。）、替わりに「トーマの心臓」とは直接関係のない「１１月のギムナジウム」が収録されてるんです。これって絶対おかしいですよ。本末転倒だと思います。

じゃあなんで「星４つ」かというと、やっぱり全作品の扉絵掲載は魅力だし、作品そのものはいうまでもなくとてもすばらしいので、オマケしました。 本書の欠点は１巻のレビューに記載したとおりで、とくに全扉絵掲載（それによる扉絵右ページの余白）によるリズム感の喪失は重大だと思います。
付録の『湖畔にて』を２巻に掲載し、付録を全扉絵コレクションにしていれば、この欠点は解消できただろうにと思うと残念です。企画・編集段階での失敗だと思います。

また同時収載の『訪問者』は好きな作品ですが、その絵柄は直後（１９８０年）に執筆された『メッシュ』と同じ画風のため、『トーマの心臓』（少コミ掲載１９７４年）と１冊の本に収められたことで、その執筆年月の違いによる絵柄の違いと、そこから生じる違和感が大きく感じられます。

それと付録の『湖畔にて』ですが、『ストロベリーフィールズ』に掲載された作品は、絵と文章のバランスがとれていましたが、本書に掲載された作品は、『ストロベリーフィールズ』掲載作品よりも絵が小さくなりその一方文字は大きくなったためバランスが非常に悪く、作品の情感を大きく損なっています。
これはもはや欠点ではなく欠だと思います。

結論として、本書はあくまで扉絵コレクション用に本棚に飾っておくもので、読む場合はそれぞれフラワーコミックスや萩尾望都作品集、『ストロベリーフィールズ』で楽しむものだと思います。同時収録にオスカーがシュロッターベッツに入る前を描いた「訪問者」「トーマの心臓」のアナザーストーリーともいえる「11月のギムナジウム」特別付録にその後のエーリックの夏休みをかいた「湖畔より」がついていて、まさにトーマワールド。1冊にまとまってるのがうれしい！
萩尾ファン、トーマファンは必見です。
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<item rdf:about="http://book-a037.book-buys.net/detail/17/4091912540.html">
<title>マージナル (1) (小学館文庫)</title>
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<dc:date>2008-11-21T21:11:25+09:00</dc:date>
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<description>説明が少なく、伏線らしきものしかない1巻は正直おもしろくなかった。
SFはあまり好きではなかったし、途中でリタイアしようかとも思ったが
まさか萩尾望都さんがこのままでは終わらないだろう。。。と耐えて...</description>
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説明が少なく、伏線らしきものしかない1巻は正直おもしろくなかった。
SFはあまり好きではなかったし、途中でリタイアしようかとも思ったが
まさか萩尾望都さんがこのままでは終わらないだろう。。。と耐えてみたら
2巻の途中から話はダイナミックで奥のあるものに。

さすが・・・。

この内容がかなり昔に出ていたというのはすごい。
今は漫画家が昔より多いからあまり言われないが、もしも彼女があとひとまわり
上の世代だったらば、手塚治虫と同じれ別で扱われていたかもしれない。多分遠い未来の地球、ドームで保護された都市以外は不毛の砂漠。その都市の住民も砂漠の民もみな男ばかり。市民に子供を授ける「マザ」はすっかり年老いて、最早新しい子供は生まれない。そもそも何故世界はこんなに男ばかりで不毛（マージナル）なのか、市民は誰一人知らないために、既存の秩序を頑なに守ろうとしたり、「マザ」を暗殺しようとしたり、あるいは外界から警告を発するために訪れたり。大きな流れはその謎解きなのだが、それを巡る人間模様のエピソードも、大きなドラマに花を添える形で、最早お見事という他はない。「百億の昼と千億の夜」「スター・レッド」で描かれた管理文明の究極形態。「神」や「性」すらも完璧に管理された人工の中世社会に生きる人たち、男ばかりの特異な世界ですがとても説得力があります。かたや宇宙から見下すかのように繁栄を誇る、しかし＜汚染された地球＞から逃げ出した人々その狭間で生まれた少年キラが、はからずも地球再生の鍵となっていく・・・キラを動かすものはグリンジャとアシジンへの愛情生きる意味は死の意味ともなってキラを生命の源へと誘います。ミクロな人工社会のほころびが、地球というマクロな問題への突破口となっていきます。いつもながら萩尾先生の鮮やかなストリー展開に驚きです。神のように君臨しながら不完全な肉体を持つメイナードの嫉妬、そのメイナードへの報われない愛に涙するナースタス…。結局「物質」や「繁栄」で満たせない「心」が人を、世界を動かしていきます。本当に絵がきれいですね。デッサンや構成の完成度に魅了されてしまいます。地球は環境汚染により不毛の地となり、女性が生存できない男性社会となってしまう。中世のアラブ世界を思わせる世界となった地球は、民間会社の管理化に置かれ操作されている。宗教的シンボルであるマザーに精子を提供し、自分の子供を得る（実は地球外の人間社会の女性が提供した卵子による人工授精)。ウーマンは伝説上の存在だ。その社会に不法な遺伝子操作により地球も生存できる女性性も備えた両性具有としてのキラが登場する。「夢をかなえる」ために生み出されたキラがかなえる夢とは･･･。
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<title>スター・レッド (フラワーコミックススペシャル 萩尾望都パーフェクトセレクション 8)</title>
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<dc:date>2008-11-21T21:11:25+09:00</dc:date>
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<description>単行本の初版が出た昭和55年頃は萩尾望都さんの作品以外にベスターなどのSF作品も好きで読んでいたんですが、この作品には本当にやられたという記憶があります。
当時、ブッ飛んだ世界観と独特のメランコリッ...</description>
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単行本の初版が出た昭和55年頃は萩尾望都さんの作品以外にベスターなどのSF作品も好きで読んでいたんですが、この作品には本当にやられたという記憶があります。
当時、ブッ飛んだ世界観と独特のメランコリックな描写のコンボに頭を持っていかれて、我に返るまで何度も何度も読み返しました。
萩尾望都さん程あらゆるジャンルに影響を与えた作家の作品が、20年以上経って読み返してもまだ古さを感じないというのは凄いことですね。
傑作です。映画化してくれないかな。本書について作者が語っていることは少なく、わずかに『小説すば
る』０５年３月号の津原泰水との対談で、「『スター・レッド』はいきな
りの打診で、とにかく急にページを埋めてくれ」ということで始まった
ので、「先がどうなるかわからない」「描いてるほうはスリルとサス
ペンス」であったと語っています。 
また、同様のことを『ＳＦ Ｊａｐａｎ』０６年秋号での恩田陸との対談
でも語っていますが、「最初は「地球で育った火星人の子が火星に
帰るまでの話」という構想だけでした」と付け加えています。 

しかしながら、きっちり構想を練って描かれた作品ではないからこ
そ、作者の天才的なひらめきのみにて描かれ続けた結果、本書は
前年に描かれた『百億の昼と千億の夜』にも勝るとも劣らない壮大
なドラマとなり、ラストも「取りまとめは得意なんです」（上記、恩田
陸との対談）との言葉どおり、見事という他はないほどの納まり方
を示しています。

本書のテーマは３つあり、第１のテーマは最初の構想どおり火星
に帰りたいという「望郷の想い」です。それと同時に提示される第
２のテーマは火星人という異端者に対する「排斥・迫害との戦い」
で、このテーマはこれまでにもバンパネラや精、超能力者にと
姿を変えて何度も繰り返されてきたものです。 
これは大島弓子や竹宮惠子ら「花の２４年組」という少女マンガの
改革者たち（すなわち少女マンガ界の異端者たち）の中で、常に
中心であり続けた作者自身の姿をも投影しているのではないかと
思います。

そして、物語の終盤に浮かび上がる第３のテーマが「運命との戦
い」です。遥か地上から恋焦がれ続けた火星が滅び行く運命にあ
ると知り、そしてその運命に抗おうとするセイ。それは『百億の昼と
千億の夜』における阿修羅たちの「シ」との「絶望的な戦い」にも似
て、さらにそこに第１のテーマと第２のテーマとを内包し、これまで
のどの作品よりも壮大なスケールで、かつドラマティックな作品に
仕上がったのです。 

そしてもうひとつ付け加えるならば。エルグは『ポーの一族』のエド
ガーの分身ではなかったのでしょうか？ 
決して死ぬことのないエルグは、永遠に続こうかという孤独の果て
についに自分の想いを託せる少女、セイと出会い、彼女への想い
を込めて精神を解き放ち、その愛を宇宙のすみずみにまで刻もう
とします。 
それは最愛のメリーベルを失った後、さらにはアランまでも失い、
ひとり永遠の時をさまよい続けるエドガーの旅路の果てを思わせ
ます。 
作者は、あるいはエドガーのひとつの結末を、エルグの姿を借り
て描きたかったのではないか。そんな風に私は思うのです。 「ポーの一族」に続いて、またまた発売日に買ってしまいました「スター・レッド」。作者のＳＦ作品の中で一番好きな作品です。そのドラマティックで感動的なことといったら、「ポーの一族」や「トーマの心臓」といった超名作にも並ぶ作品で、私の中では萩尾作品のベスト３です。
私は元々フラワー・コミックスを持っていますが、本書ではカラーページが再現され、また絵が大きいのもとてもうれしいです。

火星人の徳永星＝セイ・ペンタ・トゥパールの火星への望郷の想い、その彼女を火星に連れて行く謎のエスパー、エルグ。火星人たちからは「災い」として狩られようとし、また情報部からも追われるセイは、やがて滅亡に向かう火星の運命を知り、これを阻止しようとしますが...。 
セイへの想いを込めて精神を解放するエルグの姿に胸が熱くなり、ラストのサンシャインとジュニア・セイの姿に静かな哀愁を感じ、読後もその余韻をいつまでも感じていたいと思う、とても切なくて心に残る名作だと思います。
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<item rdf:about="http://book-a037.book-buys.net/detail/19/4091912591.html">
<title>ローマへの道 (小学館文庫)</title>
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<dc:date>2008-11-21T21:11:25+09:00</dc:date>
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<description>【バレエ】のストーリーを見たくてこの本を手に取ったらがっかりするかもしれません。
他にもバレエを主題にしている作品はたくさんありますし、きっと本人もバレエを
ある程度やってらっしゃるな、と思えるもの...</description>
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【バレエ】のストーリーを見たくてこの本を手に取ったらがっかりするかもしれません。
他にもバレエを主題にしている作品はたくさんありますし、きっと本人もバレエを
ある程度やってらっしゃるな、と思えるものもたくさんあります。

それではなくて、この本は萩尾さんのストーリーテラーとしての腕の光る 泣きの
お話を楽しむものです。途中「なんとベタな。。。」と思いましたが、どんでん返しがあり
「やはりこの人はそんな単純なものはつくらないんだな」とあらためて納得。

星を減らしたのは、バレエテーマじゃなくてもよかったから。バレエでプロになる人の
育ちとしては、いささか疑問（財力等）な登場人物が多かったのでちょっと違和感。本作を読んだとき、私のバレエ知識はゼロ。でも、とってもおもしろかった。萩尾さんて、普通の男女の恋愛ものも書いていたんですね。「マージナル」で萩尾さんを知ったので、作は感動ものでした。で、「残酷な神が支配する」で、嫌悪感で鳥肌たちました。両極端？なものが生み出せるなんて、すごいなあ。バレエ団で野心を燃やす青年（「少年」に見えるが）に暗い過去が訪れる…「母は父を殺した殺人者だった」。それをきっかけに彼は恋人に手を上げるドメスティック・バイオレンス男と化し、バレエ団でも上手く行かなくなる、のだが、母と再会・和解した途端別人２８号、すべてが癒され、バレエ団でも認められる。「んなわけねーだろっ」と叫びたくなるような、公式的・還元論的に組み立てられたトラウマ＆癒し漫画。もっとも痛いのはメインのカップルにまったく魅力がないこと。主人公の青年は男ではないしその恋人は女ではない。この後『残酷な神が支配する』で蘇るが、この時期の萩尾さんは「忘れられた漫画家」と化していた。そしてこういう話ばかり書いていた。「現在」のすべてを「過去＝親」に還元するポピュラー・サイコロジーの世界である。萩尾望都のバレェものには主人公に感情移入することで癒されるものが多い。どれも素晴らしいが特に「青い鳥」と本作は何十回と読んでいるが、泣かずに読み終えられたことが無い。本当に、心にこごっていた何かが溶けていくような安らかな気持ちになる。

また、300p余の文庫版には表題作のほかに萩尾先生のバレエ漫画で一番好きな「青い鳥」が入っている。この２本を一緒に読めるんだ。買っちゃうさ。
同時収録の「ロッドバルト」はサスペンス仕立て。公演中に起きる殺人、犯人は同じ舞台に立つダンサーか付き人か演出家か、お互いが疑心暗鬼の中、舞台を続けるために次々順送りに代わっていく配役。舞台の成功と事件の解決、そしてもうひとつの物語の三つが絡むご機嫌な構成。バレエにかける青春、主役の座の競い合い、同期の友人に先を越された不満と不安、恋愛、忘れていた自分と家族にまつわる忌わしい過去・・・。濃密な内容で読み応え十分の表題作「ローマへの道」他、バレエを題材にした計３作品が収められています。どれも舞台の華やかさがよく描かれていて、バレエの熱気が伝わってきます。世界を舞台に活躍する日本人が出てきて、興味を持つ人が増えてきているというバレエ、私はこの「ローマへの道」を読んでバレエのファンになりました。
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<item rdf:about="http://book-a037.book-buys.net/detail/20/4091910122.html">
<title>スター・レッド (小学館文庫)</title>
<link>http://book-a037.book-buys.net/detail/20/4091910122.html</link>
<dc:date>2008-11-21T21:11:25+09:00</dc:date>
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<description>雑誌掲載時に読んでいます。
セイのコンタクト・レンズが壊されて、火星生まれの特徴である赤い瞳が晒されたとき、雑誌の一色刷りの印刷なのに、その瞳が真紅に見えました。
文庫だと分かり辛いかも知れませんが...</description>
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雑誌掲載時に読んでいます。
セイのコンタクト・レンズが壊されて、火星生まれの特徴である赤い瞳が晒されたとき、雑誌の一色刷りの印刷なのに、その瞳が真紅に見えました。
文庫だと分かり辛いかも知れませんが。
萩尾望都の演出と作画のすごさが分かるカットでした。


 良くも悪くも昭和の少女コミックといいますか、ＳＦの傑作といいますか、うーん、でも素晴らしいと思う。
 ＳＦの一大抒情詩で、こういう話というのは何巻続けてもキリがないというか、だからラストのほうの終わりかたに不満を持つ人もいるかも。しかし、この人ホント天才なんですね。CLAMPとか、この人の影響をもろに受けてますよね。 かつて、レッド星のかっこよさに憧れた。自分も火星人に生まれたらよかったと夢想した。しかし、火星に未来がないのなら、どうやって生き残るか、次の世代になるかと真面目に思い悩むと、現実の生活に即さない自分の負の部分が見えて落ち込むことになった。若かったなあ。
 そう、セイも望むと望まざると、一つの指標として、一人の巫女として、星の運命と同時に人間の未来を託された存在として、「聖別」された女性である。萩尾望都の作品には往々にして、このような主人公たちが、増殖する未来遺伝子そのものであるかように作品に散りばめられ、足跡を残し、読者のＳＦ魂やファンタジー脳を刺激する。
 未来を夢見て胎内に退避するセイの一つの進化形が、疑似胎内に眠りながら夢の中でバルバラをつむぐ青羽なのだと思われる。
 作者の物語は、常に時空を超えてリンクする。だから、昔の作品を読み返すことは、新しい発見につながって楽しい。ぜひ、「バルバラ世界」しか知らない人にも読んでもらいたい名作である。ニュー・トーキョー・シティーで暮らす少女、レッド・星（セイ）。赤い瞳と白い髪を持つ彼女は、地球の流刑地であった火星で生まれた火星人。ワケあって、それを隠して生活していたが、生まれた地への思いは強く、不思議な少年エルグとともに、いまは地球の植民地となっている火星へと旅立つ。生まれた星でセイを待っていたものは・・・。火星人・セイを通して語られる火星の歴史、地球と火星の対立、悲惨な戦い、さらには人類の行く末と存在する理由。毎度のことながら、作者・萩尾望都氏の類まれなる創造力と表現力には圧倒されてしまいます。雑誌掲載が１９７８年と古い作品ですが、今読んでも十分におもしろく古臭さも感じない。壮大なストーリーに世界観、申し分のないＳＦの大作です。引き込まれるストーリー、世界観、迫力はさすがです。でも、惜しむらくは、ラストにしたがって尻すぼみ感があったこと。おもしろいんですよ、おもしろい。でも、もうちょっと期待してしまうんです。えっそれで終わり〜！？みたいな感じで。。。スタートに勢いがあったのでそのまま走りつづけるように物語が続いてほしかったなぁとは正直思います。話しそれますが、とても絵が気に入ったページがあり、そこを何度も何度もみてしまいました。＾＾そういう魅力ある画（コマ割も？）が描けるっていいですよね。星は3つですが、星5ぐらい好きな作家さんです。
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